ただの日記。オーストラリアのド田舎で不法侵入のハンターに遭遇した話

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こんにちは、ローラです。

年末年始や連休になると彼が数年前に購入したブッシュ(東京ドーム3000個分くらいの広さの山の中)で過ごすことが恒例になっています。ところが、設けたキャンプサイトの場所は水道も電気も通っていない、携帯の電波なんぞまったく届かない超山奥なので、私は時々ひとりキャンプサイトを抜け出し、車を少し飛ばした先にでかけます。そこは唯一、微弱電波が届く山頂で、私はパソコンをひらきながら一人時間を過ごすわけです。

この日も、その山頂で友達とラインをしながら、のんびり時間を過ごしていました。すると、聞こえてきたんです、なにやら車が近づいてくる音が。私が知っている彼の車の音とは少し違うっぽいけどなんだろうなーと違和感を覚えながら音のする方向を眺めていると、たくさんの犬を荷台に乗せた、ハンターと思わしき1台のトラックが視界に飛び込んできたんです。

このハンターとは、ハンティング、つまり狩りをする人たちです。ハンターたちは、トラックの荷台に複数の犬を乗せ、狩り用のガンを持って、自然に生息するアニマル、ここでいうと、豚やヤギや鹿やカンガルーといった野生のアニマルを狩る人たちのことを指します。

*ちなみに、オーストラリアでの銃の所有は合法的に認められています。けれども、ふだん都市部で生活するうえでは、オーストラリアは銃とはほど遠い社会です。彼氏が銃を購入した過去記事でそこらへんのことを詳しく書いたので、知りたい方はそちらへどうぞ「過去記事:オーストラリアの銃事情。彼氏が銃ライセンスを取って銃を買いに行った話

突然ハンターが現れたこの山頂は私有地なので、この人たちは完全に不法侵入。

私、超ビビリました。荷台の乗せられたたくさんの犬はめちゃくちゃ吠えてるし、ハンターって銃を持ってるし、車からノコノコ出て行ってハローとか言いに行く雰囲気じゃないし。

まあ向こうも、誰もいるはずのない山頂に一台の車が停まっていて、しかも車内にはアジア人の女(私)がひとり座って自分たちを凝視している様子には、気味が悪いと思ったに違いありませんが。

この山頂、私有地なんですが、公道から誰でも入りこめてしまうような場所で、かつ、数年前に私の彼がこの場所を購入するまで、元のオーナー(おじいちゃんだったそう)は20年以上もただただ放置していたらしいので、ハンターたちの格好のハンティング場所だったみたい。なので、私の彼がこの場所を保有してからの数年、私有地に自由気ままに入り込んでくるハンターたちを追い出す戦いを繰り返していました。

ありがたいことに地元の警察も私有地で勝手に狩りをする違法ハンターの取り締まりにはとても協力的で、警察からは、もし彼らが現れたら常に写真を撮るようにと言われていました。ナンバープレートから身元を割り出して対処してくれるということで。

ただし、私たちも普段はシドニーに住んでいて、年末年始や連休、たまの週末にならないとブッシュの土地に来ることがないので日々監視し続けることもできず、まじでイタチごっこ状態だったんですが、それでも購入したばかりの数年前に比べると、だんだんと減ってきてはいました。不思議に思ってそのことを彼氏に尋ねてみると、ほかにも不法侵入できるような誰にも管理されていない山なんてそこらじゅうどこにでもあるから、わざわざトラブルを生みそうな土地でハンティングする必要がないんだそう。そんなもんなんだねー

ということで、誰もこないであろう山頂で微弱の電波を受信しながら友達とラインなんぞしている中、突如現れたハンターの存在に私はだいぶパニクってしまったわけです。

うわ!!!! やべ!!! 写真撮んなきゃ!!! と思ったものの、テンパって大失態。写真よりも動画がいいかもと思ったりして、そして結果的にスタートボタンを押せてなかってっていう惨事。慌ててスタートしたけどもう遅すぎっていう。情けない。ハンターの車は私の停車中の車をすーっと砂埃を立てながら通り過ぎていってしまいました。

唯一のまともな写真。ご覧のとおり、遠すぎて車のナンバーどころか車種さえもわからないっていう。

とりあえず、ハンター=ガンを持ってる男たちだし、怖そうな犬もたくさん乗ってるし、私一人(と過保護に育てられた愛犬が車の中に一緒にいた)でこのハンターの車を追いかけたところでどうしようもないと思い、彼がいる山奥(車で5分ほど)に慌てて報告に戻りました。

ところで私は、彼氏の影響でハンターが大嫌いです。彼氏曰く、ハンターはただの愉快犯なことが多く、アニマルを殺すことが目的で食用にハンティングしているのは本当にごく一部なんだそう。狩りをする男たちって、なぜだか高等な趣味を持つ人たちのような想像をしていた私にとっては、このことはとても衝撃的で、けれど確かに、頻繁に山に来るようになると、無残に人工的に動物の死骸が転がっているのをよく見かけるようになりました。整備された道路で不意に車に引かてしまった様子ではなく。。

せめてハンティングするにしても、食事にする(命をもらう)ならまだしも、ただただ殺すだけ、というハンターが多いというのを聞いて心から悲しくなりましたが、オーストラリアの田舎の現実(本当に低レベルの教育)を知るにつれ、嘆くことよりも、警察に協力してもらって自分たちの土地から排除することしか手段がないと考えを改めました。

不意に違法ハンターに遭遇した私は、慌てて彼に報告しに行ったけれど、もう、彼らはきっと私が見かけた山頂からもっと離れた山奥へこの往復時間のロスの間に離れてしまって見つけるのは無理だろうなーと思いながらも、再度彼らを見かけた場所に車を飛ばすと、まさかこの車が今度は私用地から公道に出てくるタイミングに遭遇しました。えーーっ!! 戻ってきたしーーー!!! って思いつつ、こんどばかりは写真の失敗はできないと意気込んだんですが、引き続きこの展開にテンパって写真を逃しました。。まじで私テンパりすぎ。車のナンバーはしっかり頭で覚えてメモしたんだけどね、肝心の画像がもう、、上の写真よりひどい。

今度は公道なので少し追跡してみると、このハンターたちがむかった先が、私たちの私有地のお隣さんっていう。ええええええええ!!敷地内に停車したし。

私の彼氏は違う方向にこのハンターたちを探しに向かっちゃったので、彼の車を見つけるために私は一人で右往左往しながらもやっと発見。この状況を理解した彼は、ご近所さんに話をしに行ったのです。

数分後、戻ってきた彼から様子を聞いてみたところ、実はこのご近所さんも、私と遭遇した山頂エリアは彼らの私有地でないけれど、その先の奥地の山の一角を私有地として所有しているんだそう。なので、そこにハンティングに向かおうと思っていたんだけれど、誰もいるはずのない山頂で見知らぬアジア人が凝視&携帯をかざしてきたことに後味の悪さを感じて、また戻ってきたんだそう。

私の彼からは、警察から不法侵入ハンターを摘発するために写真を撮るように言われていること、だけど隣人だからそんなトラブルには合わせないこと、けれども、最近子ヤギや子鹿を私有地内で見かけてるから、自分たちの土地で無駄なハンティングだけはしないでと警告をして、そして理解を得たと言っていました。本当に理解してくれているといいんだけどな。どうかな。

っていう、アジア人の女の日記でした。

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コメント

  1. アバター mochi より:

    ローラさんこんにちは
    初めてコメントさせて頂きます。
    現在、私はオーストラリアに留学を考えており、
    色々なブログを読む中でローラさんのブログを発見し、
    一気に拝見させて頂きました!
    マリファナ事情や病院費用、ムダ毛のことなどなんというか
    痒いところに手が届く!それが知りたかった!と感じるような
    記事が多く楽しく読ませて頂きました。
    中でも、チャイルドケアのことは
    私もTAFEでチャイルドケアについて学びたいと考えておりますので
    (永住権が厳しそうですが…)
    大変参考になりました。
    ただ一つ質問がありまして、お手すきの時にでも
    回答頂けますと嬉しいです。
    それは、子供たちの英語が聞き取れるのかということです。
    YOUTUBEなどで海外の子供たちの英語を聞くと、なんでしょう、舌っ足らずで
    ちょっと喃語まじりの英語だなという印象を受けました。
    しかもそこに子供特有の聞いて聞いて!という感じで一生懸命話されると
    なおさら分からないという…
    果たして子供たちの英語を聞き取れるのか!?という疑問を抱きました。
    ローラさんはいかがだったのでしょうか?

    拙い文章で大変申し訳ありませんが
    よろしくお願いいたします。

    • アバター ローラ より:

      mochiさん 初めまして!ローラです。 
      ブログを読んでくださって&コメント残してくださってありがとうございます。励みになります!

      子供たちの話す英語ですが、慣れます。というか、自分の英語力の伸びと合わせて、聞き取れるようになってきたと自身を振り返ると感じます。
      3年前くらいだったかの初めて実習で現場にたった際は、全く聞き取れなかったと記憶しています。何を言っているかさっぱり分からず困り顔で、働くスタッフに通訳してもらった覚えがあります。
      ところが、自分の英語力が少しづつ伸びて、そしてチャイルドケアでの現場慣れ&同じ子供たちと接していると子供達の言い回しのクセなどをつかめるようになってくるので、そうするとわりと簡単です。私は主に、2−3歳児の部屋を担当することが多いんですが、子供達の言語の成長も近くで見ることができて、とても面白いと感じます。
      それでも、何度繰り返し聞き直しても、分からない時もしょっちゅうあります。他のスタッフに間に入ってもらって、やっと分かったり分からなかったり。
      聞いて聞いて!も日常なので、適当なリアクションをして済ましたりもしています。へへ 参考になりますでしょうか?

      • アバター mochi より:

        ローラさん とても丁寧にコメントを返信いただきまして
        ありがとうございます。

        子供たちの英語は、自身の英語力の伸びによって
        慣れる、聞き取れるようになるとのことで安心しました。
        やはり英語力を第一前提とした経験なのですね。
        まだ専門学校はおろか渡豪もしていないのに
        何を不安になっているんだと勝手に反省しております…笑

        子供たちの言語の成長を身近で感じられるのはとても面白そうですね。
        子供たちは吸収が早そうなので一日の成長変化がとても大きそうです。
        やはりローラさんは、チャイルドケアの魅力を
        お伝えするのが本当にお上手だなあと感じさせられます。

        聞いて聞いて!を適当なリアクションで
        済ませてしまうのは、日本でも同じな気がしますね。笑

        昨日の記事も大変興味深く、勉強になりました。
        私自身、ローラさんのブログを読むまで
        オーストラリアがこんなにもマリファナに寛容な国だとは
        知りませんでしたので、衝撃です。

        これからも勝手ながら、更新楽しみにしております。

        • アバター ローラ より:

          mochiさん そうなんです、自分の英語力が伸びれば9割方聞き取れるようになります。ただし気をつけないといけないのが、3歳を超えると子供達の言語力の吸収、成長の伸びが凄まじいので、簡単に私たちの英語力レベルを超えてきてしまうという点です。。なので、私は2−3歳児のちょっと言葉を覚えて、大人たちの言うことも理解できる年齢が一番得意ですw

          留学を考えている頃は、大きな希望と同じくらいの不安が背中合わせだったと自分を振り返っても感じています。他にも気になることがあれば、いつでもコメント寄せてください!私がわかる限りのことは喜んで共有させていただきます。ブログ内に残る、こうした会話の記録は、mochiさんと同じように、これから留学(ワーホリ)を考えている人の生きた情報になると思うので、大歓迎です。
          私も、こうして私の経験談を読んでくださった方と簡単に繋がることができるブログをやっていて、本当によかったと思っています。