突然目の前に現れた、儚く神々しい存在。野生のコアラに出会った話。

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こんにちは、ローラです。

先日、12時間以上に及ぶ暇つぶしをした1日の終わりに、素敵な出会いがありました。

それは、Bathurstというシドニーの西側郊外にある田舎の中では大きな町から、1時間ほど離れたキャンプサイトに戻る最中の出来事でした。夜の9時を超え、辺りはすでに真っ暗闇。一本道をただひたすらハイビームを灯しながら、時速100kmが規定のところ、80km /h程度で車を走らせていました。夜は、カンガルーやウォンバットといった野生動物が突然、車のライトに向かって道路に飛び出してくることがあるからね。

すると突然、運転していた彼が急ブレーキを踏んだわけです。そろそろ携帯の電波が届かなくなる頃だと思い私は最後のネットを惜しんでいたところだったので状況がすぐにつかめませんでした。『Look! Look!! It’s Koala!!』と彼の声。そうです。なんということか、道路のど真ん中に野生のコアラがちょこんと座っていたんです。

道路の真ん中にちょこんと座る野生のコアラ。まるで、ぬいぐるみのようだった。

私たちはすぐに車を降り、コアラの元に駆け寄りました。

実はこの瞬間が私にとって、恋い焦がれたコアラとの初対面で、涙が出そうなほど大興奮でした。

ゴールドコーストがあるQueensland州や、メルボルンがあるVictoria州、アデレードがある何州だ?などでは、わりと頻繁に野生のコアラを見かけることができると聞いたことがあるんですが、シドニーは都会すぎて、自然に生息するコアラに出会うことはまずないわけです。シドニーがあるNSW州でも、少しQueensland寄りというか、ポートマッコーリーに住む友達曰く、たまに家の裏庭の木でユーカリを食べるコアラを見かけることがあるそうで、羨ましいなーと思っていたんですが、とにかくも、この道路に鎮座するコアラとの対面が8年シドニーに住む私にとって初めての体験でした。

それにしても、道路のど真ん中に佇んでいてはいつ来るとも知れない車とのアクシデントに巻き込まれてもおかしくないので、車を降りて駆け寄った私は、とにかくも触れてみたい気持ちを抑え、コアラがまずは対向車線側に行かないように、コアラの真横に立って両足で行く手を阻んでみました。するとまさかその直後、前方から大型トラックのライトと音が迫ってききたんです。

ライトを手にしていた彼が、急いで大型トラックのドライバーに速度を落とすよう合図を送り、同時にまだ道の真ん中で私の両足の横に鎮座しているコアラの背中を慌ててプッシュ。大型トラックは、彼の合図に気づき速度を緩め、私たちがいるすぐそばに停車。そして道のど真ん中に座っていたコアラは、彼の誘導(背中を押した)通りに道路脇へと自ら歩いて行ってくれたのです。私たちがコアラに気づいて車を降りてから大型トラックの停車まで、その間、30秒にも満たない出来事だったと思います。とにかく時間がなかった。

私は、人生で初めてのコアラとの対面とそしてまさか自らの両足にコアラを挟むという経験をすることができたんですが、コアラのそのあまりの可愛さというか神々しさに感動し、そしてトラックが迫ってくるといった軽くパニックな状況に煽られて、自らの手で目の前に現れた野生のコアラに触れられる貴重なチャンスを逃してしまいました。自分が犯した大失態に軽くクラクラしながらも、道路脇の木を登り始めたコアラの背中にでも触れてみようかとも思ったんですが、そのコアラがあまりにも儚く触れたら壊れてしまいそうな存在のようにも思え、結局は手を伸ばすことすら躊躇。そして一度木を登りだしたコアラはとても身軽で、瞬く間に私の手の届かない位置に登って行ってしまいました。

コアラに触れることはできませんでしたが、迫り来るトラックからコアラを回避できて良かったということでしょうか。車に戻って携帯で押さえたコアラ写真を振り返ると、パニックだった様子が見て取れました。動画を撮ったつもりも、開始後すぐに暗闇。唯一のまともな写真がこれです。

登り始めたら早かった。

さいごに

あとから聞いた話ですが、もし運転中に過ってでもコアラをひいてしまった場合には罰金が科されるそうです。なんとその額、$10, 000(約100万円)!!! 誰もまさか故意でコアラをひきたくはないと思うので、オーストラリアの田舎道を特に夜、運転される際は、十分にお気をつけくださいって話です。同じ野生動物でもカンガルーやウォンバット等には罰金が科されないそうで、そこのところ個人的に納得がいかないんですが、罰金の有無にかかわらず、オーストラリアの特に田舎町での車の運転には十分にご注意くださいませ。

そういえば、私たちがコアラに遭遇した場所は、以前から道路脇にコアラ注意のサインがあって気になっていた付近でした。とはいえ、何十回もそこを通っていても一向にコアラに遭遇できそうな気配がなかったので、なんでサインがあるんだろうと思っていたんです。今回、まさにその標識付近でコアラを発見したので、道路脇のサインを見かけた際には周囲を見回してみるといいかもしれません。コアラは集団で生活するそうなので、野生のコアラ一家を発見できるチャンスかもです。

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