ずーっと気になっていた怪しい一画は、ハウジングコミッションと呼ばれるものだった

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こんにちは、ローラです。

みなさん、ハウジングコミッション(Housing Commission)と呼ばれるものをご存知ですか?

私の住むシドニーのマルーブラには、このハウジングコミッションなる住宅エリアがとても多く存在します。これ、オーストラリア政府による、低所得者をサポートするための住宅エリアのことを指すそう。

このことを知る前、私はこの区画一帯が放つ、なんというか得体の知れない怪しい雰囲気が不思議で仕方ありませんでした。あとからこれはそういったエリアだと知って、すごく納得した覚えがあります。ここの住民は、明らかに異色な強さを放っているのです。

オーストラリアの低所得者とは

物価の高いオーストラリアでの低所得者とは、週約$400以下の収入しか得ていない人を指すようで、これは日本円で言うと、週に4万円、月にざっくり16万円という収入で、これがそもそもの低所得になってしまうオーストラリアの基準にもまずびっくりですが、それはさておき、低所得と諸々の条件(詳しくはごめん)が揃えば、彼らはこのハウジングコミッションというアパートメント(主に2ー3階建ての集合団地の装い)にタダに近い低家賃で住むことができるんだそう。家賃の急騰が尋常じゃない昨今のオーストラリア(シドニー)においてなお。

ハウジングコミッションの住人の特徴(・・個人的な印象だよ)

ただ、低所得者とされる人たちの中には、本当に保護手当を受けなくてはならない人よりも、ドラッグ中毒者や教育に無関心な親を持つ家庭が多かったりと、少し(だいぶ)問題を抱えた人たちが多い印象が個人的にはあり、そういった人たちの多くがこのハウジングコミッションに住んでいるんだと私は思っています。

ハウジングコミッションと呼ばれる区画一体からはとても独特な空気が漂っています。そこがそれと知らない人でも近くを通ればすぐに気がつくはずです。アパートが並ぶ区画全体的に、窓のカーテンが破れていたり乱れていたり、エリア内外にゴミが散乱していたり、簡単に立ち入ってはいけない雰囲気があるのです。生気のない人や、ブツブツ独り言を言いながら(わめきながら)歩く人を見かけたり、付近のバス停もペンキの落書きが目立ったり、そのバス停を利用する人たちに無賃乗車が多かったりと、あまり関わってはいけない雰囲気が強いのです。

高級住宅地にも突如現れるコミッションエリア

閑静で高級住宅も多く立ち並ぶマルーブラですが、道を一本隔ててこの独特なエリアが広がっているのを見ると、国(コミュニティ)が抱える歪みのようなものを感じざるを得ません。

私の住む(借りている)家からも徒歩数分圏内に、ハウジングコミッションの一帯があります。昼間は一人で近くを通っても特に何も身の危険は感じませんが、夜は犬の散歩でも避けます。

ちなみにバルメインと呼ばれるハーバーに面した別の高級エリアでたまたま撮影した動画があったのでご紹介します。港を望む一等地、画面右側には、多くの高級アパートメントが建ち並んでいるんですが、画面の左側に見え隠れする茶色の建物一帯が、このハウジングコミッションと呼ばれるものです。この動画の距離ではとてもわかりにくいんですが、近くに行けば行くほど、この建物が放つ色の強さが際立っているんです。こんな一等地にもこういった住宅が広がっていること自体がね、もう不思議なんですが。

手厚すぎる国の社会保障問題

そしてこの低所得者(や無収入)の人たちはさらに、隔週だかで生活保護のお金約$500程度も受け取ることができるそうです。仕事が見つかるまで無制限で。(違ったらごめん)

そして実話:働けるのに働かないオーストラリアの若者

以前、英語が読み書きができないオーストラリア人に、シドニーからたった3時間車を飛ばしたエリアで出会ったという話を書いたんですが、彼らの仲間の一人に、17歳で学校を終え25歳の現在、嫁、子ども2人いてなお、一度も仕事をしたことがないという人までいました。私が彼氏のコーリーに、一体全体どうやって彼(ら)は生活してるんだと聞くと、生活保護のお金でまかなってるんだという。普通の若い青年が、です。嫁や2人も子どもがいて労働意欲は完ゼロという。

いったいこんなんで将来はどうするんだとコーリーに嘆くと、将来のことなんて考えてないし、ガバメントは俺たちから搾取した税金をそんな奴らに投入しすぎなんだ、と声を荒げる始末。

いやこれ、本当に。

失業率の高さの本質は、私たち外国人労働者のせいなのか

そんな話を聞くにつれ、オーストラリアの失業率を本気で下げたかったら、外国人(移民)を排除するだけじゃなく、お前らの国民への甘すぎる社会保障をどうにかしろよと、素人ながらに思うわけです。

2年頑張ってオーストラリアの専門職の資格を取ったのに、その資格での永住権取得の道が限りなく遠ざかっている個人的な現実を前に特に、強く思うわけです。

低家賃で住めるハウジングコミッションが生む、別の問題

話をハウジングコミッションに戻すと、そこに住む人の中には、低所得と偽って政府が提供するタダに近い低家賃の家に住み続け、キャッシュハンドで稼いだお金は一切申告せず自らの懐へ、そして高級車を所有し海外旅行へと出かけたり、またはドラッグの売買や乱用に繋がったりと、この脇の甘い社会保障制度の抜け穴を悪用した不正行為は、たびたびニュースにも取り上げられ、その度に多くの国民から非難の声が上がっています。それでもいっこうに不正は減らない様子だけどね。

もし、新たに新居(シェアハウス)をお探しの場合には、

私の住むマルーブラには特に多くのハウジングコミッションが存在しているようなんですが、この一体に近ければ近いほど家賃や住宅価値が下がるとか、セキュリティ面で不安を感じる人も少なくないようなので、新たな生活拠点を探す際には、周囲にこういったエリアがあるかどうか考慮してみてもいいかもしれません。

私個人的には、その敷地内を通る抜けることにはとても抵抗がありますが、1−2ブロックほど離れて生活する分には特に問題は感じないという印象です。なんですが、それもまたエリアによって危険度も多少違ったりするようなので、ローカルの話を聞くことができれば一番安心だと感じます。

さいごに

独特な雰囲気を放つハウジングコミッションですが、必要以上に怖がる心配はないと言えると思います。私も気をつけてはいますが、今まで何かしらの被害にあったことはありません。ただし暗い夜道にその周辺を徒歩で通るのは、避けたほうがいいかもね、という話でした。




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