オーストラリアの銃事情。彼氏が銃ライセンスを取って銃を買いに行った話

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こんにちは、ローラです。

銃社会だと思われがちなオーストラリアですが、実は日本とわりと近いくらい、銃とはかなり距離を置いた国です。なんですが、私の彼氏は銃を持っているので、そのあたりのことを紹介してみようと思います。

ネットで仕入れた情報ですが(この『オーストラリアの銃規制の現状 』記事、2018年更新がメインソースですが)オーストラリアの銃歴史をさかのぼると、1996年にタスマニアで起きた銃撃事件を受けて、直ちに銃規制が行われたんだそう。そこから引き続き政府の働きかけがあり、銃器によった犯罪が激減しているんだそう。詳しくは、添付のリンクを一読ください。

確かに、私はオーストラリアに住んで7年になりますが、銃による犯罪というのは本当に本当に珍しく、いたって平和に暮らしています。

ところが、3年ほど前だったか、彼のオーストラリア人(コーリー)がガンライセンスを取るためのノウハウを調べ始めました。実は彼、この少し前に、シドニーから3時間くらい離れた羊や牛ファームに囲まれた場所に土地を購入していて、ファーマー(農家)は基本的に銃を所有しているから自分も銃を持っておいたほうがいいだろう、という理由からだったようです。

銃保持に関して世界一厳しいとされる日本ほどではないですが、オーストラリアでも銃の保持は特別な理由がない限り禁止されています。とはいえ、ファーム経営者やその周辺に属する人には、害獣退治や狩猟として銃の保持が認められているようで、コーリーもファーム周辺に土地を買ったことを機に、ガンの所有を決意したみたいでした。

結果的にガンライセンスを取得したコーリー曰く、誰でもが簡単にライセンスを取得できるはずは当然なく、以下のステップを踏まないといけないんだそう。


*ガンライセンスが必要な理由付け → コーリーはファーム購入という理由付けで通過
*メンタル証明書(正式名称わかり次第上書き予定) → 要は、躁鬱などのメンタル的な不安要素がない証明書
*ガンライセンス協会への一定期間の出席 → ここで教習を受けたり、この人は大丈夫だとするお墨付きをもらわないといけない模様
*無犯罪証明書 → まあ、ですよね。


他にも、オーストラリアに住んで何年、とか、永住権(市民権)持ってるとかの諸々な細かい点をクリアしてのことです。

どれくらいの期間、ガンライセンス協会に毎週の固定日、通っていたか覚えていないんですが、それでも3ヶ月〜半年足らず程度で、彼はガンライセンスを取得してきました。ガンライセンスを取得後すぐに、購入のためにガンショップへと向かったんですが、興味本位でついていった私は、度肝を抜かれました。

エントランスにガードマンがいて、入店時にIDチェックなり持ち物検査なりするだろうと勝手に想定していたんですが、オーストラリアのガンショップ、超ゆる〜〜〜かった〜〜〜。 車で少し行ったところにそのショップはあったんですが、誰でもが簡単に入れるお土産屋さんみたいなエントランス! 店内は、所狭しとライフルが鍵付きショーケースに入れられているものの、あまりに誰もが入れてしまう店構えに、銃に厳しいくせに、けっこう入り口緩いのね。。と拍子抜けしたものです。

実際に購入するとなると、こうやってカウンター越しに気になったライフルを見せてもらい、商談(価格交渉やライセンス証明等)に入るようでした。ちなみに、いわゆる小型拳銃のようなものは、私が見る限りは置いてありませんでした。おそらく、害獣退治や狩猟にのみ許されているオーストラリアのガンライセンスなので、小型拳銃は一般的にも超入手困難だということなんでしょう。

ということで、商談のあと、コーリーは初めてのライフルを所持することになりました。ふだんの取り扱いに関しても当然厳しく、保管に関しては、専用の鍵付きライフルケースを設置しないといけなく、万が一にも盗まれるようなことがあれば、警察への通報はもちろんのこと、自身も厳しく罰せられるようなので、慎重に厳重に扱っています。

ガン取得後、何度かブッシュで試し打ち&的打ちてきなことをやっていましたが、尋常じゃなない銃声の音に私自身が耐えきれなく、愛犬が怯えて山の中で行方不明になったりしたので、今では銃声の届かない遠い山奥で遊ぶようにしてもらっています。3年も経った今では少し飽きたのか、ライフル遊びの回数が減りましたが。

狩猟を理由にガンライセンスを取得することも可能なので、ハンティングを趣味にした人たちも、野生のカンガルー(ヤギや豚や鹿など)の狩猟を目的に、ライフルを持って山を訪れたりします。これらの動物は基本的に夜行性なので、夜に車にライトをつけて、狩りをするんですが、私の彼が購入した山の一角の土地は、いちおう私有地にもかかわらず20年あまりオーナーが管理していなかったような場所なので、購入したばかりの頃、週末に自分たちがブッシュキャンプを楽しみに訪れても、ハンティングする車やライフルの音が夜中にあちこちから聞こえてきました。パンパンパンという乾いた銃声を聞いては、夜中でもその方向に彼が車を走らせて、さらに銃声を鳴らして追いやる。もしくはハンティングの車を見つけては、オーナーが変わってここは完全な私有地だからもう二度とくるな、と直接伝え、それでも私たちは週末にしかその土地に行かないものだから当初はいたちごっこみたいな感じでしたが、3年かけて最近ではライフルの音をほとんど聞かなくなりました。

彼に、私たちのところからいなくなったハンターたちはどこに行くのか聞いてみると、別にここにこだわらなくとも、ハンティングできる山はたくさんあるから、移動していくだけだ、という。そんなもんなんだねー

害獣対策として、ファームの人たちもガンの所持が認められているけども、害獣とはフェンスを壊してしまうウォンバットだったり(フェンスが破壊されると飼育動物がそこから逃げるのでファーマーは特に嫌がる)、羊用の餌を食べに集まる鳥だったりするみたいで、ファーマーは容赦なく撃ち殺してしまうんだそう。なんか、理不尽に思えてならないけど。。

さいごに

たまたま彼氏が銃を所有することになったので、その経緯と実際の購入まで、そして持ってみての話を紹介してみましたが、オーストラリア自体、銃に対してとても厳しいので、普通に暮らしている分には誰もが完全に無縁で、オーストラリアに住んでみたいという方はご安心ください、という話です。

実際のところ私自身も、他国の発砲事件を見るにつけ、自分が日本にいたときと同様に海外は怖いなと感じているくらい、日常的には銃とは疎遠なのです。倉庫にあるけども。

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