シドニー、2年で経験してきたチャイルドケアセンターのいろいろ

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昨日、評判のチャイルドケアセンターにカジュアルとして働いてきました。
もうなにもかもが素晴しすぎて、とにかくここでたくさんの経験を積みたいと思いました。

私のチャイルドケア経験は、Certificate IIIとDiplomaコースを通じた約2年です。この間に、実習として行ったセンターは3つ。実習とは別に3ヶ月だけ働いたセンターが1つ。そして、ビザスポンサーの話をしてくれたセンターで1年と数ヶ月の間そこで働いたり実習先として利用していました。なので実質5つのセンターでの実習&就労経験ということになります。

昨日、そこにもう一つのセンターの経験がたった1日ですが加わったわけなんですが、こんなにもセンターによって質&効率が違うもんかと感動レベルで驚いています。

センター1:MEGTに紹介されたセンターで2−3歳児の部屋

ここが私の初めてのチャイルドケア体験だったんですが、とにかくダメでした。実習当日も受け入れ体制が全く整っていなく(私が来ることも知らなかった)、センターディレクターのオージー女性は超横柄。ルームリーダーのインド人女性はとにかく雑で、つねに子供たちに、あれはダメだこれはダメだと怒鳴っている状態。同じ部屋にいる他のスタッフも、基本、スタッフ同士のおしゃべりばかりで、子供達はただアクティビティエリアに放置されているだけ。そしてスタッフは私の名前も覚える努力もせずに、名前に近い音の組み合わせを勝手にニックネームとして呼ぶ始末で、こっちはその呼ばれ方に慣れてないもんだから、大声で何度も叫ばれたところで認識せず。2週間パックの実習の途中で、学校にクレームを入れて、結局は2週間行かなくちゃいけなかったけれど、ここでの実習はそれきりになりました。期間中、アニマル訪問といって、ブタやヤギやニワトリ、ウサギなどがセンターに遊びにきて子供たちと触れ合う&餌付けするといった楽しいイベントも行われていましたが、全体的になあなあなセンターでした。

センター2:モンテッソーリのセンターで2−3歳児 /3−5歳児の部屋

担当の先生の元教え子が働いてるといって紹介してくれたセンターです。2度、実習として訪問しました。このセンターは、シドニーでは大手のモンテッソーリのチャイルドケアのひとつで、1日のルーティーンにしっかり沿って動いていて、先生一人一人がものすごくプロフェッショナルでとても勉強になりました。

Toddler Room (2−3歳児)

1度目は2−3歳児の部屋に実習に行ったんですが、グループタイムを1日に何度も設けているので、グループ行動の苦手な2−3歳児でもほぼひとつにまとまっていました。朝は毎回、フィリピン人の先生によるヨガを時間があり、Show&Tellというグループタイムでは、子供達の言葉の表現力を伸ばす指導をしていて、Personal Timeといった個別学習時間には、子ども一人一人の選択で自由に学習教材を選んで遊ぶ。遊び終わったらちゃんと自分で元の位置に教材を戻す、ということをしっかり毎日指導されているので、先生に言われなくてもほとんどの子供たちが片付けまで自分でできていました。前回のセンター1も、同年代のAge−Groupで過ごしたんですが、あまりの子どもたちの成熟の違いにびっくりしました。ただしモンテッソーリは、アニメーションなどを使った教育を特に避ける傾向があるようで、あるとき、ウミガメのライフサイクルの教育の過程で、リアルなウミガメの産卵映像を2−3歳児に見せていたのは衝撃でした。これでもグロテスクじゃないやつを選んだつもりなんだけど、と韓国人の先生は言っていましたが、大人の私が見てもリアルすぎる映像でした。

Preschool Room(3−5歳児

前回の2−3歳児でもその教育方針には感動しましたが、このモンテッソーリの3−5歳児はさらに進化していて、ABCが言えるのは当然、簡単な英語スペルを完成させたり、簡単な絵本なら自分で読めるくらいの文章能力が日々のカリキュラムを通してすでに備わっていました。世界地図のパズルをいとも簡単に完成させたり、首都と国の名前のマッチングがスラスラ言えたり、どの国の国旗だかといった問題も子どもたちにとってはただの楽しいゲームのひとつ。彼らの回答能力ははるかに私を上回っていました。先生たち(イングランドとインドの先生)も当然プロフェッショナルで、つねにポジティブな言い方、表現方法で子供達を指導して、学ぶことが多かったです。ただしこの頃の実習の課題が、自分でアクティビティを持ち込んで実際に子供たちに実施する、ということをたくさん求められていて、1日のルーティーン&スケジュールがぎっちり詰まっているこのセンターでは、課題の持ち込みアクティビティをこなすにはとても自由が利かずに、次の実習先センターは別のところにしました。

センター3:CertIIIの資格を取る過程で3ヶ月だけ働いたセンター

駅ビルのようなところにあった小さいチャイルドケアセンターで初めてお給料をもらって働きました。チャイルドケアでの初めての仕事だったので、右も左もわからなかったのですが、働いてるスタッフのほとんどがCertIIIだけの保持者だったせいか、毎日のルーティーンもぐちゃぐちゃで、アクティビティも見切り発車。とにかく毎日がストレスフルでした。そのセンターはCookerもいなかったので、子供たちのMorning Tea / Afternoon Tea Timeは、私たち自らがフルーツをカットしたりトーストにバターを塗ったりクラッカーを用意したりしないといけなく、けれどその間は、子供たちの部屋から一人先生が抜ける、=残された先生は一人でRatio以上の子どもたちを見なくてはいけないといった悪条件で、経験とお金のためにそれでも3ヶ月(週に2回だけ)続けましたが、クリスマスと年始の長期休暇を機会にフェードアウトしました。

センター4:自分でアポをとった家の近所のセンター(3−5歳児の部屋)

ディプロマに入って初めての実習先としてこのセンターに決めました。CertIIIを終えた頃になると学校もあまりひとりひとりの生徒の実習先変更の面倒を見てくれなくなり、(おそらく生徒数が多すぎて面倒見切れないんだと思います)センターを変えたいなら自分で探して、というベースが基本になりました。仕方ないので自ら、家の近所のセンターを5箇所くらいリストアップして、順に電話をかけて自分が行きたいスケジュールで入れる空きがあるか、受け入れてくれるか、といったことを聞いて回りました。センターによっては、各部屋に1人だけといった学生受け入れのポリシーがあったりするので、そういったセンターではすでに自分が行きたいスケジュールで他の生徒が来る予定があるとそのセンターで実習はできなくなります。ここ数年、オーストラリアではチャイルドケアを学ぶ学校や学生が増えているようなので、実習先を探すのも大変になってくるんだろうなーと思わずにはいられません。どこの学校も、学習カリキュラムは似たり寄ったり。そのせいで実習のタイミングが他校とわりと重なるので。

リストアップした中の一番行きたいと思っていたセンターに運良く空きがあったので、次のチャイルドケア実習先として、家から徒歩10分のところに通うことになりました。

ここも質の高いセンターで、学ぶことがとても多かった。基本、アウトドアエリアにつながるドアはオープンになっていて、子供たち自らが、室内で遊ぶが外で遊ぶか選択できました。外に行く場合には、ドアのそばに設置された日焼け止め&鏡を使って、サンプロテクションを自らするように指導されていて、ドアの表側に設置された各々の名前のついた帽子入れポケットから、自分で帽子をとってかぶる。室内に戻る時には、またそのポケットに自ら戻す。先生一人一人が毎日、アクティビティのステーションになっていて、例えば、一人は室内の一角でPlaydoughコーナーを、一人は外の一角でPaintingコーナーを、また別の一人は、別の一角でArt&Craftのコーナーを、別の一人は、砂場で水と砂を合わせた泥遊びのコーナーを、そして別の一人は、ボールを使ったPhisicalトレーニングのコーナーを、といった感じで、ただなんとなくしている先生が誰一人いませんでした。そして子供たちは自由にそのうちのアクティビティに参加をし、もしくはアクティビティに参加せずに、子供たち同士で遊ぶ、といった、たくさんの選択肢が子供たちの自習生を伸ばす教育に繋がっているように思えました。このセンターでは課題であったたくさんのアクティビティを実施することができて、個人的にとても有意義な実習となりました。

もっとここに通ってみたかったんですが、さらに近所のセンターから仕事のオファー、しいては将来的なスポンサーのオファーも受けたので、次のセンターで週に2−3回の仕事、そして実習をしていくことに決めました。

センター5:別の近所のセンター/スポンサーのオファーをくれたところ

このセンターでは、1年以上、週に2−3回働いて、そして実習の時期にはお給料をもらいながら実習をこなしたりと、とてもフレキシブルな待遇をしてくれてとてもお世話になりました。ただし、超絶ゆるいセンターで、しかも私が働き出したタイミングでセンターの子どもの受け入れ数が倍になり(だから私のようなEducatorでも採用したかったんでしょうが)、とにかく新しいスタッフ&子どもたちが一気に増えたタイミングで、毎日がひっちゃかめっちゃかでした。新しい先生もその当時、CertIIIを終えたばかりの私が言うのはなんですが、とにかく質の低い人たちばかり。センターとしては先生の人数をとにかく増やしたかったのでしょう。ここで1年と数ヶ月過ごしてきましたが、7−8人のEducatorが働き出しては辞めていきました。毎回、Ratioを上回る子どもたちと過ごすことが当たり前で、そんなんだからろくなアクティビティもできず、基本子どもたちは野放し。ケガさえしなければいい、ぐらいなレベルでした。とはいえ、1日の終わりには親御さんに今日どんな素晴らしい日を子どもたちが過ごしたかといった報告をしなくてはならず、毎回嘘で固めた内容に自分自身うんざりしていました。はっきり言ってセンターから学ぶことは全くと言っていいほどなかったんですが、それでも学校に通っている間、自由なシフトをくれたり、将来はビザのスポンサーになる可能性があったので、状況を少しでも改善できるよう自分なりに頑張ってきたつもり。けど、楽な方法、自分のやり方に慣れてしまったEduatorsを変えることは簡単ではなく、スポンサーの可能性の消失=ここに留まる理由がなくなった。

以上が私がシドニーで経験したチャイルドケアの実情です。これだけセンターによって質が様々だったので、今、もしくはこれからチャイルドケアの学校に通う場合に、個人的にはできるだけたくさんのセンターに実習に行くことが経験を積むという意味で有意義だと思っています。基本的に学校は(特に私が通ったMEGTの場合)、いちいち受け入れ先のセンターを個人的な生徒の都合で変えたり探したりしたくないようで、対応はとても鈍かったですが。けれど学生の時だけです。あちこちのチャイルドケアセンターに「実習」という名目で入り込むことができるのは。

そして、東京ほどではないですが、シドニーでも各センターには入園するためのWaiting Listがあり、親が自由に預けたいスケジュールで好きなセンターを選べる状況ではないです。やはり評判のいいセンターは当然長期に及ぶWaiting Listがあり、それは入園まで2−3年待ちという状況のよう。待ちのためにもとりあえずのセンターに預けざるをえないと思うのですが、新米Eduatorとして、切実に各センター(特に超緩いセンター)の質の向上を願わざるを得ません。これだけチャイルドケアビジネスの競争の激しいシドニーでもこんな状況なのに、地方に行ったらどうなんだろうか。。

昨日、カジュアルジョブとして初めていった評判のセンターから今日、超ポツポツ、といったレベルですが、来週以降のシフトをもらうことができました。せめて最低でも週3の『固定』シフトがもらえれば生活がとりあえず安定するんだけど、今は与えられた可能性を伸ばすのみ。



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コメント

  1. Kaz より:

    ローラさん
    この前はありがとうございました。

    チャイルドケア関係の記事、最初から読ませてもらいました!渡航後にバタついていた時の分とか、読み逃していた記事もけっこうあったことに気付きました。

    本当に参考になります!私自身が学校関係が詳しく分からないので、いつの日か予算ができたら通いたいなとも思っています。

    シドニーはたくさんセンターもある分、質もバラつきがあるんですね。私の住む地域は田舎だからか、スタッフの入れ替わりが少なく、全般的に質が保たれている感じがします。多分スタッフもあまり不満がなく働きやすいのですが、その代わり、なかなか仕事にたどり着けないです。

    また、分からないことがあったら、教えて下さい。
    お互い引き続きがんばりましょう。

    • ローラ より:

      Kazさん どーもどーも!
      チャイルドケアの過去記事は、感情に任せて書いていたことが多く、まとめて読んでいただけるとなかなか恥ずかしいものがあります。

      シドニーでは、ほとんどの女性も働かないと暮らしていくのが大変なので、チャイルドケアの数は年々増えていると思います。なのでマーケットの競争も激しいはずなんですが、質はやっぱりピンキリだと感じます。そしてどのセンターも留学生をカジュアルやパートタイムで多く受け入れているので、一定期間するとビザの関係で人の入れ替わりが発生するという現象が起こっています。なので、永住権の人たちが多く働く地方都市より、雇用のチャンスがたくさんあるわけなんですが。
      シドニーはピンキリ、と言えども、数ヶ月体験したキャンベラよりは、はるかにスタッフのレベルは高いと断言できます。

      私も、そろそろ人間関係のストレスが多い現職を蹴って、新しい場所で働き出そうか悶々としています。お互いにがんばりましょう!

  2. さき より:

    ローラさん、初めまして。
    9月にチャイルドケアのDiploma資格を取得し、現在、卒業ビザ申請の準備中で色々検索している中、ローラさんのブログに辿り着きました。
    私は現在、イースタンサバーブの保育園でカジュアルとして1年8ヶ月程勤務しています。実習も今の保育園で全て行ったので、他の保育園事情を知らないので参考になりました。
    私も今後、卒業ビザの後のことを考えないといけないのですが、出口が全く見えない状況です。今の保育園は素晴らしい環境なので辞めたくはないのですが、ここでルームリーダーポジションを貰うのは難しく、フルタイムジョブをいただくもの難しい状況です(在園5−10年くらいの先生がほとんどでポジションに空きが出ない)。
    ローラさんはある保育園からスポンサーのお話があったといういうことなんですが、シドニー でDiploma資格で企業スポンサーを出してもらえることは可能なんですね!?可能性があるなら、そういうセンターを探して見たいなとも思っているんですが・・・。
    本当にビザ問題で悩む日々です。

    • ローラ より:

      さきさん 初めまして。イースタンサバーブ、同じエリアで嬉しくなりました!
      すみません、過去の私のブログの情報が誤解を招いているかもしれません。
      結果的に、というか、2017年の時点でもう、シドニーでDiploma資格でスポンサーをもらうことは不可能でした。
      過去にこの条件でスポンサーをしたことのあるオーナーが、移民法が変わったことを知らずに大丈夫だよ、と言ってくれていただけで、結果的に無理でした。裏技が何かしらあるのかもと期待したんですが、無理でした。
      なので、私もとりあえず卒業ビザを取得したまま、ズルズルと過ごしていました。ビザ問題、本当に頭がいたい問題です。

      なんですが、実はまさに今日、MMMというビザエージェントの代表Melanieから30分で$180という高額なカウンセリングを藁を掴む思いで受けてきまして、結果的に、PRのための他のビザへの可能性を指針していただいたり、大きな手応えのようなものを感じたので、やっぱりお金払ってでも情報を得ることは絶対必要経費だ、、、と学んだ次第です。ただし、ビザエージェントの情報を鵜呑みにしすぎるのも危険なので(=彼らにとって私たちはお金でもあるので)、セカンドオピニオン的な情報収集も設けないといけないとは思っていますが。
      今日のMelanieから受け取った情報をしっかりと理解でき次第(とりあえず、ポジティブな方向性の指針をもらえたというだけで、実は、しっかりと内容を理解できていない。。30分のコンサルなんて短すぎたーー )、ブログにアップしようと思ってます!!!