チャイルドケアで働く オーストラリアの保育士たちのネイル事情

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こんにちは、ローラです。

私は普段、チャイルドケアのトドラーといわれる2−3歳児の部屋で働いているんですが、先日出勤すると、Adelyn(仮名)という2歳8ヶ月の女の子が駆け寄ってきて、『Look Lola, Look at my nail polish!』と目をキラキラさせながら小さな爪を見せてきたんです。その子の爪には、少し取れかけのピンクのマニキュアが右手に、黄色のマニキュアが左手の爪にちょこんと塗られていました。『Wow! Adelyn, That’s so pretty!』と私が答えると、彼女は満足げな表情を見せ、そして私の手を取って言いました。『Where is your nail polish?』。

いつも週末にかけて自分でネイルを塗るようにしているんですが、その週はめんどくさくて、なにも塗ってない状況で出勤していたのです。私の爪を見たAdelynはとても寂しそうでした。

日本の保育士のネイル事情は知らないんですが、オーストラリアのチャイルドケアで働いていているとネイルに関しての価値観が日本と違うなーと感じることがあるので、今回は実際にチャイルドケアで働く保育士たちのネイルの実態を共有したいと思います。

* 学校で教わった保育士としての身だしなみ *

チャイルドケアの資格のファーストステップになるCert3を勉強し始め2ヶ月が過ぎた頃、初めての実習に臨むにあたって、保育士として働く身だしなみを学校の授業でレクチャーされました。そこで、教えられたことは、

* 髪の毛はタイトに結ぶ
* my帽子を持参する(外遊びの際は、子供も大人も帽子必須)
* 大ぶりなピアスは万が一紛失した際の子供の誤飲につながるので禁止
* 胸元が開き過ぎた洋服の着用は控える
* 靴は動きやすいスニーカー
* 爪は短くカットしておく

といったこと。

まぁつまり、爪に関しての身だしなみとして、万が一長い爪で子供にケガを負わせてはいけないので、短くカットする必要があるという説明を学校からは受けましたが、色に関しての細かいことは特に言われた覚えはありません。とはいえ、日本人的な感覚でいくと、ノーネイルだろうと思っていたわけです。まだ現場を知る前までは。

* 実際の現場の保育士たちのネイル事情 *

ところが、いざ初めての実習を終え、いくつかの現場を知るようになると、びっくり!! みんなネイルにとても気を使っているんです。

私の感覚でいうと、8割以上のスタッフ(若ければ若いほど比率が上がる)が、ネイルケアをしっかりしています。色は本当に自由。オーストラリアのネイルは単色が人気で、日本のようなデコ系の人はいないと言いきって過言ではないと思うんですが、単色と言っても、淡いピンプから真っ赤もいれば、ブラックもいれば、少し凝って、フレンチだったり。

そして、私のようにハゲかけた(自分でマニキュア塗ると、数日後にはハゲてくるよね。。)状態を保っている人はほとんどいないのを見るにつけ、つまりはみんなネイルサロンでちゃんとケアしているんだなーと感じています。

長さに関していうと、日本で見るような1cmを超えるロングネイルも私感覚で1割程度存在します。個人的に、ロングネイルでチャイルドケアで働くのは普通に不便だしナシだろうと思うんだけれど、オーストラリアの親御さんは、日本と違って、ロングネイルを見ても『So gorgeous!』とかってポジティブに捉える人もいたりして、そこから会話が生まれているのを見るにつけ、文化の違いって面白いなーと思ったり。それにしても、さすがに長すぎる爪は、本来ならセンターディレクターが本人に注意しないといけないと思うんだけど、実際のところ、装飾された爪を見てディレクターも親同様に感動したり、会話が弾んだりしてて、えーー!って思ったことが数回あります。

* 子供たちのネイルへの興味&反応 *

2歳をすぎた女児はアイデンティティの発達が顕著で、冒頭のAdelynのように、ネイルポリッシュをしてセンターに来ては、それを嬉しそうに私たちに見せてくる女児たちが増えてきます。着飾ることや色に興味を持つ年齢でもあるので、私たち保育士の爪が毎週変わると、それはそれは食いつきがすごいです。

たまに、私がグリッター強めのギラギラネイルで行くと、2歳児の女児が宝石を見るかのような眼差しで『Wow…』とため息混じりの反応をしてきて、この子たちって2歳からもう女なんだなーと感じたりします。

子供たちは真似っ子が大好きなので、一人がネイルに強く反応していると、翌日、翌週には(親にねだっているんでしょう)ネイルを塗ってくる子が増えることが多いです。日本の親御さんはどうなんでしょうか。マニキュアは強い薬剤にあたると思うので、控える親も中にはいるかもしれませんが、こっちの親御さんたちは、あんまり気にしている様子はありません。どのみち数日も経てば勝手にはげてくるしねぇ。

とりあえず、子供の興味が強いので、自分がめんどくさい時以外は、極力、週替わりのネイルを塗って、色の話を子供達と展開するのに使ったりしています。私のネイルは何色? ブラックに見えるけど、ディープブルーって呼ぶんだよとか、白に見えるけどこれは淡いピンクなんだよ、とかね。

2歳の女児が『見て見てー』と自分たちのネイルを差し出してくる中、事情をまったく把握せずに行動を真似して、素のネイルを見せにくるのが同級生の男児だったりして、『You have no colours on your nails!!』とか答えたりしています。男児の興味は、女児とはまた別のカテゴリーなので当然なんですが、ただの素のネイルを女児に真似て私に見せにくる動作がおかしくて愛おしい。

* 一般的な親たちの反応 *

オーストラリアのネイル事情は、日本に比べてとてもシンプルです。上記でも少し触れましたが、一般的に人気のネイルは単色。そして、日本のようなロングネイルをしている人は、保育現場に関わらず他でもあまり見かけないと思います。つまり、保育士たちも普通に短めのネイルに単色を塗っているだけ(あまり剥がれている人を見ないので、サロンでジェルを塗ってもらってるんだと推測)なので、その色が淡いピンクであろうと真っ赤であろうと、大した問題じゃないというのが一般的な親たちの認識っぽいです。というか、むしろ、ネイルがきちんと塗られている方が、手入れをする余裕があると見なされて親受けがいいように感じます。

これは、化粧に関してもそんな感じ。
私は、チャイルドケアで働き出して3年くらいになりますが、ほぼ最近まで眉毛だけ書いているような状態でいました。化粧しないことに慣れると、メイクがめんどくさいし、子供相手の仕事だし。ところが、化粧に関してもネイル同様に、ちゃんとメイクしている方が、親からプロとしての信頼を得られるように感じて、ここのところはマスカラ、アイシャドウ、チークあたりまでは塗るようにしています。(←これでも日本の一般的な化粧に比べたら薄め)
他のスタッフを見ても、わりとちゃんと化粧しています。まつげエクステをするスタッフもたまに混じるけど、エクステごときで何かを言ってくる親もディレクターも存在しないようで、個人の自由がかなり許されています。個人的に、超普段着なのに目だけがバサバサしているエクステはバランス的にかなり違和感だけど。

* 実際の現場の保育士たちのネイル以外の身だしなみ事情 *

ネイル以外の、学校で習った基本的な身だしなみについて実際はどうかという点もついでに書いておきます。

* 髪の毛はタイトに結ぶ
実際問題、髪の毛をタイトにしていないと邪魔でしょうがないんですが、肩下くらいの髪の長さで結ばずそのまま仕事をしている保育士もたまに見かけます。これは毎日じゃないけどね。

* my帽子を持参する(外遊びの際は、子供も大人も帽子必須)
センター指定の帽子(大きめのツバがついたもの)を配給されることもあります。
子供たちに、口すっぱく、外遊びでは必ず帽子をかぶるように教えているので、大人の私たちも必ず帽子は着用です。それでも、被っていない保育士はいる。これは現場でお互いに注意したりします。じゃないと、子供たちが帽子を被らなくなるので。

* 大ぶりなピアスは万が一紛失した際の子供の誤飲につながるので禁止
露骨に大ぶりなピアス(イヤリング)をしている人は見たことがありません。
けれど、小ぶりなものはほとんどのスタッフが着用しています。私もしています。
その他、指輪(結婚指輪に限らず、オシャレ用)をしているスタッフも多いです。これも特に注意されたりしないみたい。私は邪魔だからしていないけど。

* 胸元が開き過ぎた洋服の着用は控える
ポロシャツのような制服があるセンターが多いので、胸元ぱっくりはあまり見かけたことがないです。制服がない現場でも、同様に。
ついでに言うと、夏場のノースリーブは禁止です。肩が露出する服は日焼け予防のために、子供たちに禁止しているので、大人も同様にです。

* 靴は動きやすいスニーカー
ほぼみんなちゃんとスニーカーを履いています。色は様々。基本的に黒が多いですが、ピンクだったり黄色だったりも見かけます。センターに色のルールがなければ、特に問題なし。
けれど、たまに現場でサンダル(ビーサンのようなフラットなものですが)で働く保育士も見かけたりして、これはさすがにディレクターが注意しないといけないだろうと思ったりしています。

ちなみに、ボトムスですが、一般的にジーンズは禁止。まあ実際動きにくいしね。タイツと呼ばれる、ジムでトレーニングの際に着るようなピタッと体のラインが出るボトムスも、センターによっては禁止です。ガイジン、これみんな好きなんだけどね。
そして夏場には、ハーフパンツ(膝丈←ダサい)を着用する保育士が増えます。この丈感に関しても、センターによって基準はまちまち。ほとんどのセンターでは短すぎるショーツは禁止されていますが、私が働いたことのあるセンターのひとつに、ディレクターが常時ホットパンツを履いているところがありました。ビーチにほど近いセンターなので、あえてダサいハーフパンツは避けているようで、スタッフも自分が着心地がいいのならショーツを履くことが許されていました。ショーツを履ける人って結局は体をしっかりケアした健康的な人が多いから、はっきり言って、この方がカッコいいなと感動しました。センターから一歩出たら、こっちのガイジンたちの夏場の格好はみんなショーツだし。親もショーツだし。

さいごに

日本で保育士として働いたことがないので、日本の現場はどうなんだろうとサクッと検索してみたんですが、ネイルに関して否定的な回答が多いみたいですね。ほんと窮屈そうだなー

ちなみに、これが今回、冒頭のAdelynのために私が塗ってみたネイルです。最近、ギラギラ系のネイルがクリスマスっぽくて好きで、それをメインに。そして他の保育士が塗っていた白いピンクのネイルが夏っぽくていいなーと思ったので、適当に挟んでみました。

子供たちの反応が楽しみ。

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コメント

  1. けい より:

    ぐっさーーー
    私も歳のせいか指の爪がますますボコボコなってきてしないとなーとは思うのですが、家で米を磨ぐときに剥げるのが気持ち悪くてしてないです。。。

    確かにみんますごいですね。一度ネイルサロン行きたいけど一回$30以上は痛いし、月1か2だなんて。。。。

    後インドとかスリランカ系のスタッフは指輪と腕輪?じゃらじゃらじゃないですか??
    うちのセンターだけかな?

    • ローラ より:

      けいさん 
      お米を磨ぐ際の爪、気になります!!! なので私は、泡立て器でお米を洗っています。。高価な日本米を買っているので、もったいないとは思うんですが、慣れるとものすごく楽で!!!
      ガイジンの中には、お米を洗うというそもそもの習慣を知らない人たちも多くて、SunRiceをそのまま鍋にぶち込んでお米を炊いたりしているのを見るにつけ、せめて私は洗っているからいいかっていう気分で続けています。

      私の知っているインド人たちは、わりとなにもつけてないパターンだったと記憶していますが、想像はできますw

  2. Kaz より:

    ローラさん、お久しぶりです!
    私の働いていた職場も、クリスマス時期は、ロングネイルのクリスマスバージョンで先生達、おしゃれしていました。子供達、とくにベビーのお世話とかで引っかいちゃったりしないのかな?とも思ったのですが、保護者も同僚も「そのネイルすてきだね~」といった感覚ですよね(笑)
    Tatooも同様に、「新しく入れたんだ~」と話してくる同僚もいました。仕事探しの時に、両腕TatooでうまっていたDirectorもみかけました!日本だと両方とも、完全、アウトですね(笑)日本はたしかに、髪の色や化粧の濃さも、いろいろと言われてしまいます。オーストラリアと正反対です。

    • ローラ より:

      Kazさん ご無沙汰してます! 
      ネイルに関してはまさにそうです! 
      Tatooに関していうと、センターによって隠さないといけないところもごく稀にあるようですが(学生時代の友達の実習先がそれでした)、私が今まで働いたことのあるセンターでは、特に規定はないようでした。サンシャインコーストあたりだとオープンで、両腕Tatooのディレクターがいても不思議じゃないですね。それに、仕事とは直接関係ないこと(ネイルとかTatooとか化粧とか)でいちいち干渉しない文化が風通しが良くて好きです。
      そういえば、Kazさん! ブログ拝見しました。大きな決断をされてたんですね。私もビザがどうなるかわからないのですが、引き続き、お互いにチャイルドケア等での情報を共有していけたら幸いです!!!

      • Kaz より:

        ローラさん、こちらこそ、共有して頂けるとありがたいです!
        ところで、来年2~3月位に用事でシドニーに行くと思います。もしその時予定が合ったら、お会いしてください(^-^)

        • ローラ より:

          Kazさん わー!喜んでです!
          私のメアド、まだお持ちですか? 改めてスケジュールがわかれば、個人的にご連絡いただければと思います!
          もし見つからなければ、再度メールさせていただきます。
          引き続き、よろしくお願いします!!!

          • Kaz より:

            メアド、分かります!
            来年、日程が分かったら連絡しますね!
            学校とか、シドニーのこととか、いろいろ教えて下さい。もちろん、雑談でもなんでもOKです!