これがなぜニュースになるのか。カナダのチャイルドケアが批判をあびた、ある子供の服装について

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こんにちは、ローラです。

このニュースを読んだ方いらっしゃいますか? カナダの保育園で、3歳児の女の子が肩の広く開いたサマードレスを着てきたことを理由に、論争が起こったというもの。

*英文記事『Parents of three-year-old girl appalled after preschool says she can’t wear strappy sundress because it’s ‘inappropriate’

*日本語記事『プレスクールに3歳娘のサマードレスを注意されて、両親が反論(カナダ)

私は、オーストラリアのチャイルドケアに勤務して2年になるんですが、どうしてこれがここまでニュースとして取り上げられているのか不思議で仕方ありません。

オーストラリアでも、こんな肩紐ワンピースを着てきたら(そしてそれは頻繁におこるんだけれど)半袖の洋服に着替えさせます。理由は簡単。ただの日焼け対策です。大人でもそうだと思うんですが、肩はとても日焼けしやすく、子供たちが肩を露出したまま太陽のしたで夢中で遊んでいると簡単に真っ赤になってしまいます。日焼け止めを塗っていようが、肩の露出というのは思っている以上に子どもたちの肌に危険なんです。

紫外線がとても強く、皮膚ガンになりやすいとされる南半球にあるオーストラリアでは、サンプロテクションの意識が高いので、チャイルドケアで働く私も当然、強く意識をしています。

ところが、チャイルドケア(保育園)の入園時には親御さんへ子どもの服装(夏場の肩出しシングレットはNG、帽子着用、ビーサン禁止等)の説明をしてあるはずなんですが、毎日のことになると忘れる、というか、そんなことよりも子どもの着たい服を着させて朝の忙しい時間にスムーズに登園させる方を優先させる親御さんが多いみたいで、このニュースのように肩出しで登園してくるケースは多々、というか日常的に起こります。

そういった場合には、その子どもに日焼けの危険性を説明し、外遊び前に着替えさせるんです。

基本的に3歳児なら、外遊びのときは、日焼け止めを塗らなくちゃいけない、帽子を被らなくちゃいけない、など毎日繰り返しおこなっていることなので理解ができる年齢です。その上で改めて親御さんに服装の説明をしますが、実際のところ、変わらない親御さんは変わらない。まあこっちもいつものことなので、外遊び前に毎回半袖に着替えさせています。

オーストラリアのチャイルドケアで働いていると、肩が大きく露出されたサマードレスに限らず、シンデレラさながらのプリンセス衣装で登園してきたり、男の子なら、スーパーマンのマントを首に巻きつけた状態で登園してきたり、はたまた寝起きのパジャマ姿で登園してきたりと面白い光景をよく見かけます。

特に遊びに支障がなければ、プリンセス衣装(ただし半袖)はそのまま着替えさせることはしませんが、結局動きにくいので、しばらくすると本人から着替えを申し出る展開になります。(もしくはその衣装のまま頑なに昼寝をし、帰宅する子もいます。)一方で、首に巻きつけたスーパーマンのマントは何かの拍子に首を締めることになりかねないので、危ないから外します。これも、3歳児なら理解してくれます。パジャマのケースは、本人が気にしなければもうそのまま。

今回カナダでニュースになった保育園では、着てきた肩紐の細いサマードレスに関して、最低でも肩紐は2インチ(=5cmらしい)ないといけないと説明したらしいんだけれど、そもそもこの説明が不適切だったがゆえにこんなくだらない論争になってしまったのかなーと、そのせいで、サマードレス=肌の露出=幼児性 みたいな誤解を生み、両親が揃ってメディアに顔を出し、さらには子どもの顔写真まで世の中に晒すという、、(海外のニュースには、これでもかというくらいに様々な親子の顔写真が掲載されています)結果的におかしい展開に発展しちゃったのかなーとぼんやり考えています。子どもが着たいものを着せたい、幼児性うんぬんより、子どもの名前と顔を晒す方がよっぽど気をつけないといけないことだと思うんだけれど。

本当のところはどうなんでしょうね。私には、ただの日焼け対策でサマードレスを否定されたようにしか思えない。

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