シドニーで水商売 Cの女の子たちと若さゆえの価値観

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前回記事「クレセントで働いていた思い出」に引き続き、6年前のあのころの話をしたいと思います。

クレセントで働く女性スタッフや常連のお客さんは、みんなお店のことをCと呼んでいました。私がCに在籍していたのは3ヶ月そこらだったと思うんですが、それが短いか長いかというと…中間、といった感じでした。1週間〜1ヶ月で辞める子もザラにいたり、片や、半年・1年を超えて在籍する子もいてその風格はまさにベテランといった域。とはいえベテラン枠でも週1しか来てないといった子もいて、出勤の頻度はみんなまちまちでした。

お店には女性スタッフが着替えたりメイクをする用の控え室があり、お店が開店してお客さんの接客を始める夜9時前に女性は準備を整えておかなくてはいけません。なので30分前の控え室は、着替える子、メイクを整える子、準備を終えた子で、わりとヒッチャカメッチャカだった覚えがあります。新人の子はお店のドレスを選ぶのに時間がかかったり、鏡を使う先輩女子に気を使いたくないといった理由で1h前には出勤し、忙しくなる前にゆっくり準備を済ませていた記憶。同じころ、ベテラン勢はお客さんと食事をしてから出勤する同伴が多く、あまりこの時間帯に控え室にいることはなかったです。

Cの女性たちの年齢層は若い子は20歳そこそこから私が働いていたような30歳を超えた人まで幅広く、雰囲気もいろいろでした。結局はみんなワーホリで期間限定でオーストラリアに滞在している女性たちなので、日本の水商売にありそうな女性同士のお客さんの奪い合い、といったギスギスした様子は特になかったと記憶しています。ただ、控え室で繰り広げられる女性同士の密かなマウンティングの会話が、一歩年が離れた私からするともうただただ女染みててバカバカしく、彼女ら、主にC歴の長い中堅メンバーがトークの主導権を握る、女子トークにはほとんど交ざっていませんでした。(その頃ベテラン勢は同伴中につきほとんど不在)

年の近い女性同士は、仕事以外でも遊ぶ機会をつくったり、それこそお店主催の各種、スタッフ限定パーティ(ビーチでBBQやクリスマスパーティetc)に参加して交流を深める機会も多くあり、基本的に長く在籍する女性スタッフ同士は仲が良さそうでした。ま、こういった雰囲気に馴染めない人たちが1〜数週間程度でお店を去るんだと思うんですが、私は3ヶ月働いてもまったく馴染めませんでした。お店自体はすごく好きだったんですけどね。

私が馴染めなかった最大の理由として、働く女性たちの年齢価値観というものがありました。あの頃、30歳を超えた女性スタッフは数名いましたが、在籍の大半が20代。つくづく感じたんですが、日本人の女子らは本当に年齢の話が好きで、その年齢を軸に物事を考えないと息ができないような囚われ方で、30歳を超えてのびのびやっていた私には、この彼女らの年齢軸での価値観が本当に鬱陶しくて仕方なかったのです。私も30代になる前には20代を過ごしてきたわけで、30歳になる焦りや、20代前半・後半という年齢によって価値観が変わっていった時代もあったので、彼女らのその気持ちはわからなくはないんですが、20代という柵をいったん抜けた30代というのはけっこう楽しいものなんですね。これは30歳を超えた女性にしか分からないっぽいんですが。けれど、若さの価値観しかない20代の小娘ども(あえてそう呼びます)にそんなことを話したところで空振りに終わるのは見えているので、常に受け身でいたら心身疲れたのであります。好きで海外にきたはずなのに、なんで日本語環境でこんな小娘どもと飲みの席を共にし、笑いを込めた中傷(30代はもうおばさんじゃーんっていう程度のやつですが)をいちいち受け止めなくちゃいけないんだっていう。人は不思議なもので、適当に聞き逃してもその言葉は頭のどこかに残ってしまうみたいで、あの価値観の押し付けは本当に鬱陶しかったし、今思い出してもザラザラする。

本当にいいお客さんが多く楽しくお酒を飲むばかりでお店は好きだったんですが、今、自分の置くべき居場所はここじゃないと強く感じ、Cの仕事を辞めました。

あれから6年、英語力も多少身につき、年齢ではなく自分らしく生きるという当たり前の価値観で、私は今もこうしてオーストラリアで生活しています。ビーチの見える一軒家にオージーの彼と犬とハウスメイトと一緒に住み、チャイルドケアという新しいフィールドで揉まれながら、永住権の道を探し求め。それはそれでまだ長い旅の途中だけれど。






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コメント

  1. アバター にし より:

    ローラさん。
    こんにちは。
    わたしはこの記事を読んで、逆ですが、共感しました。30代を越えた方達からの、年齢についての話。私は今年の4月から社会人2年目なのですが、1年目の時は、○○なんてしらないでしょ。とか、まだ20代だもんね!?俺たちが20代のときなんて、、とか、年齢についてや年が離れてることにたいしてのいじりがひどかったです。わたしたちなんておばさんでしょー、など。どう返していいかわからないくらい。
    多分そういう話しかできないくらいなに話していいかわからないんだろうけど、むしろそういうことを言われてしまうと距離が離れて寂しいというか。
    その人の年齢なんて正直どうでもいい(年食っても子供みたいな人なんてたくさんいますよね)のですが、実年齢について気にするあたり、やっぱり日本人らしいのかもしれませんね。

    • アバター ローラ より:

      にしさん、こんにちは!
      上からの年齢攻撃は、見下し感も暗に含まれていそうでさらに厄介ですね。私も以前オフィスワークをしていたことがあるので、その感じわかります。もしかして自分も年上年齢攻撃していたかもしれないと今になってふと冷や汗だったり。
      これが厄介なのは無意識ということです。日本にいる以上、この無意識に埋め込まれた年齢価値観から逃れるのは難しいかもしれませんが、自分らしい自分価値観(Personal Value)を常に意識することは大事だと思っています!

  2. アバター Yui より:

    ローラさん
    初めましてこんにちは。シドニーで三年目の生活が四月中旬からスタートしました。同じくチャイルドケアという全く新しいフィールドからビザについて色々調べている中でこちらのブログにたどり着きファンになりました。
    貴重な経験を残していただいたことに感謝しながらざっと全て読ませていただきました。
    ワーホリとチャイルドケアの間は、なんのビザで滞在されていたのでしょうか。すでに記載頂いておりましたらサーチ不足ですみません。
    わたしも2年後卒業ビザが取れたらいいなと思っておりますが、確認したところディプロマ取得までの通学期間が70週となっていました。エージェントか学校に確認しようと思います。何かご存知であればご教示ください。

    • アバター ローラ より:

      初めまして、Yuiさん! このブログを発見&コメントくださってありがとうございます 🙂
      ワーホリ後からチャイルドケアまではずるずるとビジネス学校に通うという学生ビザで延長していました。これからチャイルドケアを勉強するとのこと、頑張ってください!!! 別途コメント欄で、このご質問の内容が解決したとのことですので、いったん具体的な返答は避けますね。もし他にも気になることがあれば是非またコメント寄せてください! 気まぐれブログの励みになりますw