日本人が知らない オーストラリアのチップ事情

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こんにちは、ローラです。

オーストラリアのチップ事情、ご存知ですか?

なんとなく日本と一緒、基本的にオーストラリアにチップ制度がないと思っている人も多いんじゃないでしょうか。確かにレストランなどでこのチップを表立って要求されることはありません。

ところが、実際にオーストラリアで働いてみると、そこには多くの日本人に知られていない暗黙のマナーがあることを知りました。今日はそのことを共有したくて文字に起こします。




オーストラリアで仕事をする場合、その時給は諸外国に比べるととても高く、例えば飲食店のアルバイトでも国で定められた最低時給がたしか$18(つまり1800円程度)とかってレベルです。なので、例えばアメリカのアルバイトようにチップをもらえないととても生活できないよ、っていう低賃金ではありません。
(飲食店によっては違法な賃金で雇用しているところもあるけどね。本記事ではいったんスルー)

そして、飲食店のメニューの価格も、基本的にサービス料金やタックス料金が含まれた金額が表示されているので、お会計もとてもシンプル。お客さんは自分が注文した分の合計金額が請求され、そしてその金額分を支払えばいいだけです。

表向きのオーストラリアにはチップ制度はありませんが、とはいえみんななんとなく小銭をチップとして残す、というのが一応のマナーのようになっています。

金額にすると、例えばカフェでコーヒー1杯のオーダーに対して、お釣りの20¢〜50¢程度が支払われることが多く、例えばランチをした場合には、一人につき$1〜5程度というのが平均チップです。

ガイドブックなどでも、だいたいこれくらいの金額、小銭程度はサービスに対する感謝として支払うといいとされていると思います。

ところがです。

これに対し、ディナータイムに食事やお酒を提供してくれるレストランの場合、一人につき平均$10程度を支払うことが暗黙のマナーになっています。つまり、二人で食事した場合、チップとして$20前後を支払うということ。けっこうな金額ですよね。ですが、本当にみなさんスマートに置いていかれるんです。それはもうビックリです。

オーストラリアに来て間もないワーホリ時代、ディナーに誘ってくれた年上の男性が、お会計終了後のテーブルに、$30ものお札を残していくのをチラ見して、ビックリしたことを覚えています。なにしてんの、この人!?!? っていう。当時の私にはそれがチップだということがわからなかったんです。店員の誰かとデキてるんじゃないかとさえ思いました。

その後、飲食店でのバイトを通じて、かなりの人が相当額のチップを普通に置いてくんだということを学びましたが。

ちなみにチップの支払われ方ですが、お店のサービス形態によって異なります。(レストランのサービス形態についての詳しい記事はこちら)お会計時の伝票にチップを挟んだり、テーブルにコインを直置きで残したり、カウンターサービスの飲食店やパブなんかのレジ付近には、必ずチップを入れるジャーが置かれてあるので、レジでのお会計をした際にお釣りのコインをチップとして払われたり。テーブルサービスの場合はお会計が食後になるので、お店のサービスや食事に対して感謝のチップが上乗せされることも多く、そういった意味で、先払いのカウンターサービスよりもテーブルサービスの方が多くのチップが支払われやすいという傾向があります。

このチップに対する暗黙のマナーは、自分が飲食店で働くまで意識したことがありませんでした。

ですが、常連さんを持つ多くのカフェは、この常連さんがお店のパトロンのように、気前よくお釣りの小銭をチップとして置いていき、そして働くスタッフにもその恩恵が平等に分配され、仕事のモチベーションアップにも繋がるという好循環をもたらしています。

オシャレなエリアや高級住宅地が立ち並ぶローカルエリアにあるレストランは、お客さんの質も高くそして羽振りがいい人が多いので、面白いくらいチップが支払われます。もう働くのには最高です。

私も以前、週に2回のディナータイム(計8時間)しか働いていなかったのに、その週にもらえたチップが$50以上だったという経験があります。その飲食店では、一人につき平均$20のチップが支払われていたみたいで、つまり5人の食事で$100のチップ。ものすごいよね、けど現実です。

酔ったお客さんは気前よくチップを支払ってくれる、ということで、主に英語圏からオーストラリアにワーホリにきた若い女子たちは、夜パブで働くのを好む傾向にあるようです。そりゃそうです、夜時間のシフトだからそもそもの時給も高いはずだし、そしてそこに$100を超えるチップが毎日もらえるってもう、日本人のワーホリからすると夢のような世界。。英語圏からくるワーホリが時給のいいオーストラリアで荒稼ぎをして帰っていくという噂は本当です。

もう一つ、チップに関してのエピソードも残しておきます。

ローカル客で賑わうあるジャパニーズレストランのオーナー(外国人)が、さらなる客層アップを狙って、日本人客をターゲットにしようとしたんです。そのために、シドニーの日本人向けのフリーペーパーに広告を載せようとした。ところがそこでヘッドシェフとして働く日本人が断固反対。結果取りやめたということを、そこでキッチンハンドとして働いていた友達から聞きました。反対した理由を聞くと、日本人はチップをぜんぜん払わないわりに長居するから割に合わない、ということで、これには私も納得でした。

(ところで話がそれますが、ほとんどのお客さんは食べ終わったらさっと帰る、のに対して、多くのアジア人は食べてもずっと居座る傾向にあるようです。私が働いていたカフェでもそうでした。)

残念ながら日本人のチップの支払いはとても悪いです。まあこれはアジア人全般に言えることですが。

けれど、これらの日本人の多くは、おそらくここまでのチップが日常的に支払われているんだということを知らないんだと思うのです。私が飲食店で働くまで知らなかったように。なので一人でも多くの人にこの現実をお伝えしたくて、今回、文字に起こしています。

まあ、そもそもが高い物価・外食費に、さらに高額なチップを上乗せするって、けっこうやりすぎな感はあるんですけどね、支払う側とするとね。もらうのは嬉しいけどね。

けれど、これだから日本人は、と思われるのもシャクなので、私もこの暗黙のマナーであるオーストラリアのチップを支払うようにしています。少しづつ少しづつですが。

まあこの高額チップを払うか払わないかは、あなた次第。というかあなたの見栄次第ってやつですけどね。







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