働くチャイルドケアセンターが恐怖の『アセスメント』を受けたので、当日までの流れをまとめておきます

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こんにちは、ローラです。

最近、週3で働き出した元職場のチャイルドケアセンターで、今週、NSW州指定機関による『アセスメント』が入りました。このアセスメントと呼ばれるチャイルドケアセンターに対する『査定』が今月中にも入ることがわかっていた上で、職場復帰することが決まっていたんですが、今週この日がついにきたというわけでした。

*どのセンターが『アセスメント』に選ばれるのかどうか*

どのセンターがこのアセスメント対象に選ばれるかどうかというのは、どうやら運みたいなものらしく、10年近く対象に選ばれないセンターもあれば、3−4年後にまたアセスメント対象になる場合もあるようですが、とにかくこのアセスメントと呼ばれる査定が入ることが決まると、どのチャイルドケアセンターもかなりパニック&ナーバスになるようです。というのも、この査定にパスできないと最悪のケースとして改善されるまで一時休業しないといけない自体に陥るんだそう。子供を預ける親からの信用もガタ落ちするわけで、絶対的にパスしないといけないわけです。

実は、半年ほど前にキャンベラに単身赴任する直前まで働いていた別のセンターでも、このアセスメントが入ることが決まり、ディレクターやスタッフ一同かなりのパニック状態に陥りました。そのセンターは、私史上、一番働く環境が整っていてすべてが完璧、子供たちのアート&クラフトといった遊びへの資材も豊富に揃え、プログラムやオブザベーションといった書類作業も超ていねいに行われていて、その分、スタッフとして働いていた頃は書類に追われて大変だったんですが、こんなにちゃんとしたセンターでも、アセスメントが入るとなると相当に動揺するんだと驚いた覚えがあります。通知がきてからというもの毎週のようにスタッフミーティングが行われ、査定が入るXデーまでにどこを改善しないといけないか、書類等に不備はないか、とにかく念入りな確認作業が続きました。結局私はその日を迎えることなく退職してしまったんですが、別の職場で今週、アセスメントを迎えたわけです。

チャイルドケアで働いている人たちの中で、この『アセスメント』を好んで受けたい人はあまりいないそうなんですが、実際に経験してみると、一個人的には大したことなかったので、ざっくり記録しておこうと思います。

*実際の『アセスメント』が入る日までの通常の流れ*

アセスメントと呼ばれる査定の2ヶ月前ごろ、州ごとの査定機関から選ばれたチャイルドケアセンターあてに連絡が入るようです。

とたんにパニック開始。
上記でも触れましたが、この査定に通らなければ、改善されるまでセンターを休業しないといけないというありえない自体に陥るそうなので、絶対に通らないといけないわけです。

この最初の通知の時点では具体的な日にちまでは知らされません。とにかく、2ヶ月後の査定日までに、センターにおけるすべての運用を、NQS(National Quality Standard)に沿って実行されているかどうか、くまなくチェックする必要があります。ここがすべての査定ポイントなようです。

いちスタッフとしては、自分の所属する部屋のルーティーンにしっかり沿って子供たちを誘導できているかどうかのスケジュール確認とか、衛生面の管理とか、子供たちへのポジティブな接し方とかを改めて見直す必要がある、といったところで、たいして特別なことじゃないと思います。

*今回査定が入ることになったセンターでは私はカジュアルワーカー扱いなので、書類作業から離れていてこの負担はありませんでしたが、ルームリーダーやフルタイムスタッフは、部屋のプログラミングや各子供たちのオブザベーション&ゴールをしっかり設定して教育にあたっているかなどが査定事項になるそうです。

最終的なXデー、つまり査定の具体的な日程(約2日間)が2週間前に告知されるそう。

当日を迎えるまでに、働くスタッフ一同、コミュニケーションを密に取り、各自の役割を徹底して確認する作業に入ります。もう日程が決まったら、腹をくくるしかないです。

そして、アセスメントの当日を迎える。


アセスメントを迎えるまでは、どのセンターもこんな感じの流れになると思います。
そしてこのXデー当日を迎えた私は、完全に拍子抜けしました。

*アセスメント当日、翌日の2日間の様子*

というのも、何人もの人がぞろぞろと査定に訪れるのかと勝手に思っていたんですが、訪問したのがたったお一人の担当者のみ。初日は、翌日に行われるセンター内の査定についての説明を詳しく案内されることがメインみたいで、センターに昼過ぎに到着されて、事務所内のみでディレクターや幹部たちと半日かけて過ごしていかれました。5時頃の帰り際にちょこっとアウトドアエリアを見られたくらいでそのまま帰っていかれました。

翌日は、前日指摘のあったポイントを朝一にディレクターからスタッフ全員に確認がなされ、そして朝8時すぎから、前日の担当者お一人によるセンター全体のアセスメントが実施されました。私たちの査定担当者は、とても物腰の柔らかい印象の方で、一スタッフの私としては特に緊張することもなく、通常通り、子供たちと接しているうちにアセスメントが終わったという感じ。

このセンターは普段、最低限のスタッフ人数のみで運用されているんですが(とにかくギリギリで常にストレス)、査定日の2日間は、各部屋にプラスアルファのスタッフがあてがわれ、とにかくすべてが余裕でスムーズ。だったので、個人的にはいつもとは打って変わってラクなアセスメント2日間を過ごして終わりました。

*アセスメントを終えたあとの個人的な感想*

Xデーを迎えるに当たって、今まで放置されていた改善されるべき箇所がすべて整い、結果的に少しは働きやすい環境に近づいたので、むしろアセスメント入ってよかったんじゃね?という気持ちです。来年あたりにもまたアセスメントに来て欲しいくらい。

査定結果まではまだしばらく時間がかかるようですが、おおむねいい印象だったという手応えがディレクター陣にあるようで、著しいマイナス評価による一時休業という大ケガは逃れられた見込みです。飛び込みで来られた場合には、大ケガは避けられなかったセンターなんですが。

*さいごに*

『アセスメント』が入ることが決まると、ディレクターがまずパニックを起こすと思いますが、いちスタッフとしてはなんの心配もないことが、今回の大きな発見でした。

もしルームリーダーをしている場合には、プログラミングの運用の仕方について、書類作業に関しても整えておかないといけないかと思うのですが、それこそ、資格取得のさいに学校で習ったことをそのまま実行していれば、特に問題はないという印象を受けました。

このセンターでも、各部屋のルームリーダーは、前日ちゃんと寝られなかった人もいたくらい超絶ナーバスになっていたんですが、今回の査定訪問を見た限りでは、担当者が直接ルーム内で個別に面談のようなものをすることもなく、各部屋のスタッフの動きを全体的に観察するのみでしたので、ルームリーダーとしても特別ナーバスになる必要はないかと思いました。

このセンターでは告知を受けた2ヶ月前にはじめて、各部屋のルーティーンを改めて見直されたほどでかつてグダグダだったんですが、たった2ヶ月でも本気で改善しようと思えばしっかりと改善ができ、正しいルーティーンに沿って大人たちが毎日同じように誘導すれば子供たちもすぐにその流れを覚えて自然と次の期待する行動を取ってくれるようになったということもこのセンターにとっての大きな成果だったようです。このまま続けばいいんだけれど。

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コメント

  1. アバター はな より:

    ローラさん、こんにちは!来月からシドニーに引っ越し、チャイルドケアのCertⅢを目指そうと思っているものです。ローラさんの「チャイルドケアのあれこれ」フォルダーのブログ、すべて読ませていただきました!知りたかったことが沢山綴られていて、本当に勉強になります。そして、ローラさんの素晴らしい行動力に本当に尊敬しています☆これからもアップ楽しみにしています:)

    • アバター ローラ より:

      はなさん 初めまして! コメントありがとうございます!
      私の「チャイルドケアあれこれ」はかなり愚痴ばかりだった気がしているので、少々やべっと思っています。これからチャイルドケアを学ぼうとされているはなさんのような方にもっとプラスのエナジーを送りたいんですが、現実はけっこういろいろです。それでも、日本の保育士さんよりは比較にならないほど給与面含め恵まれた環境だと思うんですが。 また気になることがあればコメント残してください! ブログアップの励みです!!! ローラ

  2. アバター ふみ より:

    ローラさん、こんばんわ。いつもブログを楽しく拝見しています。以前にもメールで質問させていただいた「ふみ」です。まだコースに通っているのですが、ちょっと??な所にこの記事を見つけてコメントさせていただきたいのですが、この記事のアセスメントというのはQIPの事でしょうか??今はQIPのself assesmentも調べているのですが、ちょっとこの辺りがごっちゃになってまして・・。そもそもローラさんはQIPをどのように理解して飲み込んでいかれましたか??self assesmentは自分のことについての評価なのでしょうか?

    • アバター ローラ より:

      ふみさん ご無沙汰してます。メルボルン生活いかがですか?
      この記事のアセスメントとは、センター自体の評価です。(Ratingとも呼ばれたりします。)
      政府機関(Acequa)から派遣された組合が、記事のように一定期間センターに訪れて、そのセンターが法律(Regulations & NQS)に則って正しく運営されているかどうかを事細かくチェックしにくることを指します。
      この期間中に正しいと見なされなかった場合に、センターとしてのQIP(Quality Improvement Plan つまり、改善プラン)を作成&一定期間内に改善することが要求されるというわけです。
      センターとして有効なQIPを作る(とうかセンターが向上していく)ためにはSelf-assessmentとして、self-reflection, evaluation, quality improvement等が同時に必要だというようなレギュレーションだったと記憶しています。そしてセンターによって、半年ごとに各スタッフの評価(self-assessment)と次の半年に向けてのゴールを、一人一人ミーティングしているところも多いです。
      ふみさんの質問の答えになっているかどうかわからないんですが、これが私のQIP等に関してのざっくりとした認識です。
      私もチャイルドケアを勉強していた頃、よく分かっていないままがむしゃらに課題を提出していた覚えがあって、そのなかでもQIP(&Rating)がまったく曖昧でした。ところが実際に働いてみると、あの頃聞いていたことはこういうことだったのか、というフラッシュバック的な学びが多々起こっていて、改めて理解を深めるという状況にあります。

  3. アバター ふみ より:

    ローラさん、忙しい中ご返信ありがとうございます。メルボルンも寒いですが何とか過ごしていますー。
    いやー、私も何となくという感じでしか分からず、ローラさんの説明を聞いてちょっと分かったような気もします。とりあえずセンターの品質をアップするために、スタッフの個人のレベルもあげよう・・という感じかな・・と。でも、もちろん実際に見せてもらえるわけでもなく、自分が働くようになって初めて経験するものなのかな。当たり前ですがやっぱり学校での勉強だけでは???な事も多いですが現場で、分かるようになるんですねー。頑張ります。ローラさんも頑張ってくださいね。

    • アバター ローラ より:

      ふみさん
      うる覚えであれなんですが、実習で訪ねたセンターにアセスメントで必要だからQIPを見せてくれるように聞いてみたら、普通に見せてもらった記憶があります。ふみさんも、もし課題で必要でしたら、実習先のセンターに聞いてみてはいかがでしょう?
      ふみさんのおっしゃる通り、現場で学ぶことがもの凄く多いので、質の高い現場(職場)にヒットできるかも、かなりのキーになるかと感じています!