オーストラリアの先住民『アボリジニ』の人たちの個人的な印象

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こんにちは、ローラです。

オーストラリアでチャイルドケアを勉強していると、オーストラリアの先住民『アボリジニ』の歴史や教育についても一緒に学びます。それはつまり彼らが置かれた歴史に対する理解と、実際にチャイルドケアに預けられた際の、彼らへの対応の仕方とかです。預ける親の世代にまだまだ私たちが当たり前にしている子供への尊厳とか教育とかという理念がない、ということを前提に、チャイルドケアで働くEducatorとしてこういった親へどのように対処していかないといけないか、を考えるような内容でした。

実際のところ、シドニーの私が働いている(いた)チャイルドケアセンターでは、一度もアボリジニの子どもに接したことがなかったので、学校で勉強中も、なんだかよくわからないけど多少構えないといけないなにかがあるんだな、というふうに漠然と思った記憶があります。

ところが、キャンベラに移住した際、数組のアボリジニ家族が私の働いたチャイルドケアに通っていて、なんていうか私が勝手に抱いていた、迫害されて可哀想なイメージとはかけ離れたもので、親が乱暴で横柄でなんというか傍若無人で、ものすごくショックを受けたんです。当然、その子供たちも超暴れん坊で、センターでもまったく大人の言うことを聞かない。自分の思い通りにならないとかんしゃくを起こしてモノを放り投げだす始末に、シドニーから移住したばかりだった私はもう絶句でした。全く聞くことができずにやりたい放題の5歳児なんて、シドニーのチャイルドケアでは見たことがなかったのです。彼らは、血統的なものだと思うんですが、他の子に比べて体が大きくたくましいので、ひとたびかんしゃくを起こすとものすごいエネルギーで普通には手に負えません。私はその時ベイビールームの担当だったんですが、遠くで繰り広げられるその子とスタッフの格闘に、対岸で良かったとつくづく思ったものです。

数ヶ月してシドニーにまた戻ってきて、チャイルドケアでは未だに見たことがないんですが、日常的にアボリジニ接点があったので共有します。

シェアハウスに一緒に住む、マリファナ中毒のトムが、家で開催したBBQパーティに近所のハウジングコミッションに住む(関連記事:『ずーっと気になっていた怪しい一画は、ハウジングコミッションと呼ばれるものだった』)アボリジニ女子を連れてきたことがありました。当然この二人はドラッグつながりで、この女子はただ単に、気前&金回りのいいトムをカモにしているだけの関係でした。遠目から見るとそれは明らかだったんですが、トムも彼女に気があったので放っておきました。それはそうと、このアボリジニ女子 、身なりは綺麗でおしゃれに気を使っている感じだったんですが、酔っ払ってきた際に加速するアルコール摂取スピードと暴言レベルがものすごくひどくて、当時パーティに参加していた全員がドン引きするレベルだったんです。彼女はその後も、トムの誘いで何度かウチにきたことがあったんですが、その度に酔っ払ってワイングラスを割る(ある時は一晩に4つものグラスを損壊)、そしてやはりケンカ腰になるトーンに、いい加減、彼女を連れてくるのをやめろとトムに忠告しました。

別の友達、ジョッシュ(これは重度のドラッグ中毒者)も、レッドファーンにある超危険エリア=ドラッグ中毒のアボリジニが多く住むエリアに入り浸り、持ち金、車、家の鍵、全て無くして、シラフの友人に救出されました。このジョッシュの場合は、中毒による鬱状態も絡んで、好んで自ら悪い方悪い方へと陥る傾向にあり、その後も、アボリジニ女子が彼の家にまで訪問するような関係になり、つまり、ドラッグの上客としてターゲットにされたという感じで、これは現在も進行中なのでなんとも言えないんですが、私の周りのアボリジニは、ものすごくコワい存在なのです。

そういえば、ボンダイのカフェで働いていた6年前にも、一人、大柄でナチュラルドレッドのアボリジニ女性が近所に出没していたことを思い出しました。30歳前後に見える容姿の彼女は、広場にあるベンチで一日中タバコを吸いながらぼーっと過ごすことが日課のようでした。タバコ1箱が$40(4000円)するオーストラリアでです。そしてブツブツ何かを言っているのが私は怖くて、見かけると遠くを通るようになっていたんですが、ある時その彼女が、働くカフェに客として一人で訪ねてきたことがあったんです。まさか店内に入ってきたときには、凍りつきましたが、彼女はオーダーを済ませると、クレジットカードで支払いし、そして彼女のネイルは私以上に綺麗に手入れされていた、つまりネイルサロンに通っているという事実を知り、驚愕したんです。身なりははっきり言ってホームレスなんです。ぼろっぼろのジャージ姿。けれど、ネイルが完璧なサロン仕上げ、支払いはカード。

彼女は、カフェのフライドポテトをえらく気に入ったようで、数回訪ねてきていましたが、ある時彼女が私に話しかけてきたことがありました。『その黒い長い髪の毛は、どこから来ているの?』と。突然話しかけられたことにびっくりして彼女の目を見たんですが、目の瞳孔が普通じゃなかったことにさらに私はテンパって、なんと返事をしたのか全く覚えていません。ただただ恐怖を感じたことを覚えています。

彼らは毎月政府から生活に十分なほどの補助金を受け取り、そしてハウジングコミッションというタダに近い家賃のアパートに住み、仕事に行かず、というか仕事に適応できず、子どもができても正しい教育を与えずに好き放題つまりアルコールやドラッグに溺れる生活をしている、というのがオーストラリアに7年住んで、身近に感じるアボリジニの人たちの印象で、私の身近なオーストラリア人に彼らの話をすると、みんなこぞって『ああ、アボね』と煙たそうな顔をするという現実がすぐここにあります。

きっと、そうじゃない人たちもいると思うんですが、そうじゃなくない人の話ばかりが身近にあって、そうじゃない人たちの話を知っていたらぜひ教えていただきたいものです。

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